COLUMN

対談〈エピローグ〉|salvia・セキユリヲ✕水縞・植木明日子

対談の最後にふたりが語ったのは、
「これからやってみたいこと」。
それは大きな夢というより、日々の暮らしの延長線上にある、
静かで確かな“願い”のようなものでした。

―水縞が見ている未来——和紙のプロジェクト
明日子さんがずっと温めてきたのは、
和紙を使った新しいプロダクト。
•  和紙の作り方の奥深さ
•  紙そのものが持つ個性
•  簡単に印刷して商品化できない難しさ
•  でも、だからこそ惹かれてしまう魅力
スタッフの方がオランダに住んでいることもあり、
「海外に水縞を届けたい」という思いも重なって、
和紙のプロジェクトはゆっくりと、でも確実に動き出そうとしています。
「言っちゃったからには、やるしかないですね」
その言葉に見せた、明日子さんの明るい笑顔が、とても印象的でした。

―サルビアが見ている未来——東川の豊かさを伝えること
一方のユリヲさんは、
「東川の豊かさを伝える媒介でありたい」と語ります。
•  草木染め
•  地域の生産者とのものづくり
•  東川で生まれる“暮らしの色”を形にすること
サルビアの未来は、
“ここにあるものを大切に育てる”という姿勢の延長にあります。
そして個人的な夢として語られたのが、
庭に小屋を建てること。
畑仕事の道具をしまったり、
人が集まってお茶を飲んだり、
小さなアトリエのような、東屋のような場所。
「時間がないんです」と笑いながらも、
その風景はもう心の中にしっかりと描かれているようでした。

―ふたりの未来が、またどこかで重なる予感
不思議なことに、
明日子さんも「川沿いに小屋を建てたい」と話していました。

場所は違っても、
“暮らしのそばに小さな拠点をつくる”という願いがふたりに共通している。
その偶然が、とてもあたたかく感じられます。

今回のコラボレーションは、
そんなふたりの人生の流れが、
静かに寄り添うように重なった結果なのかもしれません。

―おわりに
デザインの話、子育ての話、暮らしの話。
どれも別々のようでいて、
ふたりの中ではすべてが地続きになっている。

その“地続きの感覚”こそが、
今回のコラボレーションの深みであり、魅力なのだと感じます。
「ご一緒できて光栄です」
という最後の言葉が、
この対談全体をやさしく締めくくっていました。

聞き手:salvia くにひろみほ