COLUMN

夏の東川だより

夏の東川より、”旬”のアイテムをあつめました。
量はそれほどありませんが、小さなフェアを実施します。

ひとつひとつ手で染めた、たんぽぽ染めのキッチンクロスや、
ガーデニング用にテキスタイルデザインを施したグローブに加え、
東川の森で採れたつるあじさいのドライフラワーも販売しています。

たんぽぽの色は、ほかの植物の黄色よりも、やさしく、おだやかな気持ちになります。
植物の恵みの色を、暮らしの中に。

<たんぽぽ染めのクロス>

春から夏にかけて、北海道の田んぼのあぜ道や庭に咲き乱れるたんぽぽ。
一面の黄色がとても美しいけれど、綿毛が舞って次の年も増えていくので、ここらでは厄介者のように扱われる花でもある。

私は「花が少ない時期から蜂を呼んでくれるからいいことなんだよ」というパーマカルチャーの先生の言葉に共感して、この季節の景色を愛でている。

今年は、たんぽぽの花をたくさん集めて「たんぽぽ染め」に挑戦した。

染める布の5倍の花を摘んだら、なるべく早く大鍋でぐつぐつ煮込む。
摘んだ花をしばらく放って置いてしまうと、冴えない色になる。

煮込んだだけではやや茶味がかった色だったのが、みょうばんで媒染したら、とてもやさしい、おだやかな黄色になった。

決して派手ではないけれど、心に温もりをくれる、たんぽぽらしい色だ。
 

あっという間に綿毛になってしまうので、自然の歩みに私たちが合わせていかないと、草木染めはできない。

貴重な色を、おすそ分けします。

<つるあじさいのドライフラワー>

畑を借りている近所のおじいさんに連れられて山に山菜取りに行った時のこと。

わらびやうどがたくさん採れる中でふと森の地面を見下ろすと、そこかしこに枯れた紫陽花が落ちていた。

透き通った花びらと、茶色に固く締まったガクが美しくて、いつのまにか紫陽花ハンターに。

北方の森の陰の方で、大きな木に巻きつくようにに生える、ツル状のあじさい。

どうぞ連れて帰ってあげてください。

<ガーデングローブ>

畑仕事が本格化する季節。じゃがいもやトマトが大きく成長している。

作業着や、使う道具がお気に入りのものだと気分も上がって、庭仕事もいっそう楽しくなる。

手元もはなやかで明るい柄だったら、とお花畑をモチーフにしたガーデングローブをデザインした。

土いじりにはちょっともったいない、という方には、防寒用にも。
寒くなりかけた季節の自転車乗りにもいいかもしれません。

みなさんのお手元に、東川の自然豊かなアイテムが届きますように。