COLUMN

おでかけサルビア in 京都 | tezomeyaさんの工房見学

4月21日(金)、サルビアこころみるかいは、京都にある草木染めの天然色工房tezomeyaさんへおじゃましました。
職人さんにお話を聞いたり、工房やお店の様子を見させてもらうなどしてきました。
その時の様子を、写真と共にお伝えします。

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サルビアのある東京からおよそ500km。
今回サルビアスタッフは、少し足を延ばし、京都駅に降り立ちました。

店舗移転後に遊びに行かせていただくのは、スタッフみんな初めてのこと。
たのしみにしながら、tezomeyaさんのある二条城前駅に向かいました。

二条城前駅で、サルビアこころみるかいの会員さんと待ち合わせ。
今回はおひとりの参加となりましたが、その分tezomeyaさんに向かって歩きながら、たくさんお話しすることができました♪
サルビアのアイテムを扱ってくださっている雑貨屋さんのお友達であることがわかったり、京都でおすすめのお食事屋さんのことをお聞きしたり。
そんな話をしながら歩いていると、駅から5分ほどでtezomeyaさんの工房が見えてきました。

町屋づくりの素敵な建物。
入口には草木染めで染色した布が貼られていて、ここが草木染めの工房であることがすぐにわかります。

中に入ると、店長の青木智子さんがお出迎えしてくれました。

工房を見させていただく前に、普段の染めの作業工程や、色素と繊維を結びつける材料であるミョウバンや鉄の量を染料によって変えたり、普段の作業でいかに多くの工夫を行っているか教えていただきました。
いつも工房で行われている草木染めのアイテムは、何か染色に関わる作業を行うたび一晩放置するなどして、4日間かけて完成するそう。
てまひまをかけて、丁寧なてしごとで作られていることを、あらためて感じました。

ほんとうに草木染めが好きで、たくさんの人に魅力を伝えようと活動されてきた青木さん。
そんな青木さんのお話を聞いていると、ひとつひとつの丁寧なてしごとでうまれた草木染めのアイテムをもっと大切にしたくなりました。

その後は、tezomeyaさんの中を案内していただきました。
なにやらDNAのようなものを発見。

これは、染料の構造をあらわしたもので、繊維との結びつきを考える時に組み立てられたりしたそう。
化学的な検証といった理系の研究のようなこともされながら、tezomeyaさんの草木染めが出来上がってきたことを感じます。

普段実際に工房で行われている作業も、見学させてもらいました。
つくるアイテムによって、どこまで作業工程が進んでいるのかも違うため、複数の作業が工房の中で同時に行われていきます。
職人さんは水洗の作業中。
染料によって、媒染材はミョウバンにするか鉄にするか変わってきますが、それぞれの媒染材が混じらないように、洗うための洗濯機はふたつ設けているそう。

染料を煮出したり、アイテムを染め上げるために、大きなコンロが三つありました。
この場所はいつも暑いため、あたたかい季節は火の近くにいるのがとても大変なのだそう。
職人さんは半袖で作業されています。

染色作業中の鍋の中を見させてもらいました。
このときは、インド茜でアイテムたちが染め上げられていました。

その後は工房の奥にある中庭を抜けて、アイテムを置いているお店の方へ。

お店には、たくさんの草木染めアイテムがありました。
私たちは時間も忘れて、すてきなアイテムたちを見させてもらいました。

こころみるかいメンバーのお祖父さんが洗濯屋さんをしていたというお話しから、「洗濯屋さんは染色を行っていることも多かったんです」という青木さんのお話しもお聞きできました。
染色というてしごとが意外なところで繋がっていく、面白いお話しでした。

紫色のやわらかいストールは、なんと貝殻で染め上げられたもの。
草木以外からも色をいただき、さまざまな染めをされていました。

サルビアのアイテム『くらす服』も染めているtezomeyaさん。
その工房におじゃましてみると、今までは知らなかったような草木染めの大変さも面白さも知ることができました。

tezomeyaさんでは、定期的にワークショップを行っています。
普段からお店を見ることもできますので、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。
また、5月27日(土)、28日(日)には、蔵前にあるサルビアのアトリエでイベントを行われる予定です。
ぜひ青木さんのお話を聞きにいらしてください!