
こころみるかい | 線香花火
どの花火が一番好きですか。
そう聞かれたら皆さんはなんと答えますか?サルビアスタッフのこたえはそろって「線香花火」。
空におおきく花開く打ち上げ花火のような華やかさはないけれど、ちいさく繊細に移り変わり、最後はぽてっと散る。その後の余韻もふくめて、毎年こころに残るじかんをくれます。
実は約20年前、日本産の線香花火は一度途絶えてしまったのだそう。国産線香花火を復活させたのが、サルビアと同じ蔵前に事務所を構える山縣商店さん。先日スタッフがお邪魔してきました。
[ 気持ちをひとつに、復活した日本の線香花火 ]
20年ほど前に一度、途絶えてしまった国産線香花火。岡崎の花火製造業三州火工さんと山縣商店さんが気持ちを一つにとりくまれ、完成した頃には4年の歳月がたっていたそう。
その線香花火は、「大江戸牡丹」と名付けられました。ぴしっと手で丁寧によられた和紙。一度その手しごとを見に行きたい、そんな気持ちになりました。

[ 自然のうみだす うつくしい光 ]
線香花火は火をつけると、だんだんに形を変える。移り変わる様は人が作ったものではなく自然現象なのだとか。線香花火が燃える様子を牡丹、松葉、柳、散り菊など草花に例えその様子を人の一生のようだともいわれています。

[ 暮らしと、火 ]
もともと火は、日本人にとって魂を鎮める意味を持つのだそう。炎は不浄なものを焼き尽くし、闇を照らすもの。
「火」も「日」と同じく「ひ」と読むように、炎は真昼の時間を照らしてくれる太陽とおなじぐらい、私たちの暮らしにとって必要なものと考えられていたのだとか。

[ 線香花火、おすそわけします]
今回取材させていただいた山縣商店さんの大江戸牡丹をみなさまにおすそわけいたします。大切な人と一緒に「火」を眺め、言葉にならずこころにしまってきた思いをいたわる夏になりますように。
期間 / 8月13日~27日
条件 / 上記期間中サルビアショップへご来店くださったみなさま※数に限りがございます。数がなくなり次第終了となりますので、ご了承ください。
Salvia Shop
OPEN / 水・木・金・土 11:00 - 17:00
ADDRESS / 東京都台東区駒形2-1-8楠ビル1F
