COLUMN

ものづくり | 東京墨田区/ 川合染工場

2014年、サルビアがはじめてテキスタイルを作ったときに、生地を染めてくださった、川合染工場さん。先日、約7年ぶり東京都墨田区にある工場を訪れました。

ふと顔を上げると空高く伸びていくスカイツリーがみえる、そんな東京の下町に川合染工場さんはあります。
まさかこんなところに、こんな場所があるなんて。奥へ奥へと長くつづく工場の建物。一歩工場の中に入ると、まるで別世界。ゆげがもくもく立ち上っていたり、上下にぱくぱく動いていたり、あちこちから機械の動く音が聞こえてきて、まるで機械が生きているみたいでした。

サルビアのテキスタイル「BLUE FOREST」は、川合染工場さんにてくったりとしたやさしい風合いの「東炊き」という方法で染めています。

今年で約7年目になるという「東炊き」。
「東炊きをはじめられるとき、何か風合いの完成イメージはあったのですか?」改めて伺うと、「原点に戻ろうと思ったのです」とのこと。

原点とは江戸時代の手間ひまかけたものづくりのだそう。経済効率性が優先され、おいてきぼりになってしまった「本当に着心地のいい」ものづくり。日本国内に1000社ほどあった染色工場が70社まで減ってしまったときに、もう一度「本当に着心地のいい」をつくろうと、小松和テキスタイルさんと一緒にきもちを合わせて取り組まれたのだそうです。

ゆっくりじっくりと手間と時間をかけて染める「東炊き」。人の手を感じる、くったりとした温かみを感じる生地に染め上がります。「あぁ、やわらかい」東炊きで染めあがった生地に触れるとおもわずそんな言葉がこぼれおちる心地よさです。

先へすすむことだけを考えがちになりますが、「本当に着心地のいい」は変わらずに、私たちの暮らしにあってほしい。改めてそうつよく思いました。

(今回はこころみるかい会員のみなさまをお連れすることはできなかったのですが、一刻も早くみなさんと一緒に素敵なモノづくりをされている方のところへ足を運べるような状況になりますように...)

(スタッフ / そしざき)